【4月11日】YouTubeを更新しました。

[動画有]コロナに魔の2週間を持っていかれた話

ガン

あなたは「魔の2週間」ってご存知ですか?

例え早期発見だったとしても、がんを宣告された人は大きなショックを受けると思います。

一説によると、がんを宣告されてからの2週間は、一番精神的に辛い時期。ほとんどの人はその期間を経て徐々に自分の病状を受け入れることができ、その後は精神的に安定する傾向にあるそうです。

しかし、その期間に病んでしまい鬱などの精神病を併発してしまう人も多いことから「魔の2週間」と呼ばれています。宣告されてからの2週間は、とても大事な期間になると言うことですね。

僕もがんを宣告された時は衝撃を受け精神的に参っていたのですが、そんな気持ちを吹き飛ばすくらい更にショッキングな事件がありました。

今でこそ笑い話になっていますが、今回はその体験談をお送りします。

【偽陽性?】ガン発覚3日後にコロナウイルス陽性判定になりました
同エピソードを動画でもご覧いただけます

入院前のPCR検査

今治療を受けている病院は、癌を宣告された病院から転院する形で通い始めました。発見された時点でがんがかなり進行しており、転院先は大きな病院でしたが急いで治療を開始するために2日後に予約を取ったんです。

当日、その時はがんを宣告されてから間もなかったので「自分はこれからどうなるのか」「全身に転移していたらどうしよう」「いつまで生きられるんだろう」と不安に包まれていました。待合室で診察時間を待っていると名前を呼ばれいざ診察室へ…と思っていたけど案内されたのは診察室ではなく、よくわからない別室。

そこで「ヨーすけさん。恐らくは腎がんの影響かとは思いますが、発熱が続いているということで念のためPCR検査を行わせてもらいます。こちらもすぐに治療に取り掛かりたいと思っているんですが、現在の決まりなので申し訳ありません。」と言われました。

その日は初診ということで問診票に色々記入する際に熱についても記入をし、当時進行腎癌の症状である高熱が続いていたので、それを申告しました。別室で言われた時に初めて聞いたのですが、発熱がある人の受診については、PCR検査で陰性が確認された後行われるようでした。

早く治療してほしかったけど、大きな病院だし致し方ないかなと思い、了承しました。

その日はPCR検査のみで帰宅。本来はその日に診察したかったけど検査のために期間が空いてしまうため、陰性が確認されたら検査入院をして治療の方針を決めていくとのこと。

「前の病院でPCR検査やってくれてたら良かったのにね。」「まぁでもドタバタしてたから仕方ないのかも。病院によってやり方もちゃうやろし。」と母と姉と話す。「まさかの陽性やったりして。ま、熱は腎臓の腫瘍から来るものやろし、大丈夫だよね?」笑いまじりに軽く発したセリフが、まさか現実になるなんて。

コロナウイルス陽性

その日の夕方頃、病院からの着信があった。早ければ当日に連絡すると言っていたから、検査の結果だろう。

「残念ですが、PCR検査の結果は陽性でした」

電話口でそう伝えられた時、頭が真っ白になりました。3日前にがんを宣告されて、これから治療をしていけると思っていた矢先、まさかのコロナウイルス陽性。がんだけでも頭がいっぱいなのに、自分の体がコロナにも犯されているなんて。

「まずはコロナを治してからの治療になるので、ここからは保健所での対応になります。後ほど連絡があると思いますので、保健所からの対応に従ってください。」電話を切った後は放心状態だった。とりあえず家族や恋人にすぐに連絡をする。

その時は本当に本当に怖かったはずなんだけど、家族や恋人に電話で報告する時、なぜかちょっと笑ってた。踏んだり蹴ったりで、人ってどうしようもない時に笑うしかないのかなと、今になって思う。

がんを宣告されてからもそうだったけど、コロナウイルス陽性だと言われてから、さらに日常が慌ただしいものとなった。

その時仕事はリモートワークや時差出勤、出勤人数削減などの対策を行なっていたため会社の人は当てはまらなかったが、数人の友人や家族、恋人は濃厚接触者となり、PCR検査と自宅待機を強いることになってしまった。

僕自身は2日後に、コロナ患者を受け入れている病院に入院することになった。当時発熱はあったが恐らくそれは腎がんによる影響で、コロナウイルスによる症状がほとんどなかったため【無症状】と分類され自宅もしくはホテル療養が基本だったが、基礎疾患持ちとして念のために入院することになった。

不安な入院デビュー

がんが発覚してから5日。まさか別の理由で入院することになるなんて、当時は思いもしなかった。

コロナ陽性が分かってから入院するまで1日猶予があったけれど、もちろんその間は自宅で待機。入院生活は基本10日〜2週間あるため、その準備にも苦戦した。

病院に付き添ってくれただけでは濃厚接触者にならなかった姉が、大量の水分やゼリー、タオルや日用品などを用意してくれた。本当に本当に助かった。

そう、普通の入院とは違い、コロナ患者としての入院は用意するものが多かった。

基本的には病室から出られず、売店は週に2回、看護師さんに注文する形でしか利用ができない。そして食事は出るが、飲料は自分で用意しなければいけない。それが大変だった。いつまで入院するかもわからなかったし、2Lの水とお茶をスーツケースに詰められるだけ詰めたのを覚えてる。

「お食事は3食でますがお口に合わない方もいて、皆さんカップラーメンやお菓子などの嗜好品をお持ちになったりされますよ。お湯は提供できないので、電気ケトルとお水は用意してもらう形にはなりますが。」保健所の人がこう言っていたので、ゼリーや軽食なども大量に持っていったが、少しだけ用意して足りない分は後で売店を利用しても良かったかなと今では思う。

入院当日、保健所から車で送迎があった。防護服で身を包んだ看護師さんに迎えられ、裏口から病院に入っていったのが人生初めての入院。今思うとなんとも面白い入院デビューだった。

入院するところは、他の病棟から隔離されたようなところ。大部屋を1人で使う形だった。僕が使うベッドを除いて、他のスペースはビニールで区切られていて少し異様に感じる病室だった。

1日でも早くこの空間から抜け出したい。そう思った。

疑陽性?

その病院では無症状のコロナ患者だけを受け入れているようで、特に変化がなければ基本的に10日間〜2週間の経過観察のみで退院ができるそうだった。再度PCR検査をしなくてもいいんだ?そう思ったが、国が定めた基準でそうなっているらしい。

逆に言えば、最低でも10日間は入院しないといけないと言うことか。そう思うと、いたたまれなくなった。

どうにかして早く退院したい。早くがんの治療を開始したい。そう思った僕は、担当の看護師さんにダメ元で頼み事をすることにした。

「PCR検査をして、2回連続で陰性が出たら早めに退院させてもらえませんか?」と。

今振り返って思えば、無症状だとしても発覚してから最低2週間の(自宅もしくは入院での)隔離が必要となるため、早めに退院できたところで早く治療ができるわけではないんだけど、その時は「早くがんの治療を始めたい!」と思う一心で、少しでも可能性があるのならと、早く退院できるすべを探してお願いしました。

看護師さんから担当の医師に繋いでくれ、お医者さんは「基本的にはうちの病院ではやっていていませんが、事情もありますので明日から病室でPCR検査をやりましょう。」と言ってくれました。そして、入院翌日からPCR検査をすることになりました。

結果は2日続けて陰性。入院から3日で退院し、自宅に戻ることになりました。その後1週間の自主隔離を経て、無事に治療を開始することができました。

コロナ入院で担当してくださった医師の先生曰く「こんなにすぐ陰性が2回出るってことは、感染がほとんど終わりかけだったか、判定が偽陽性だったかもしれない。可能性としては、偽陽性の方が高いかもしれません。」とのこと。

1回目に陰性になった時は驚きましたし、次の日の陰性を1日中祈りました。そして2回目の陰性報告を受けた時は、心の底から喜びました。担当してくれた看護師さんも、陰性について説明してくれた先生も「良かったね!」とか「退院おめでとう。治療頑張ってね!」と言ってくださって、本当に嬉しかったです。

今なら必要だったと思える時間

あの時、本当にコロナウイルスに感染していたのか?

濃厚接触者としてPCR検査をした家族、友人、恋人は全員陰性でした。感染させる力がかなり弱まっていた可能性もあるけれど、僕は偽陽性だったから皆が感染しなかったんじゃないかと思っています。

がん発覚からコロナ陽性判定。そして2回の陰性結果からの退院までのその期間、わずか1週間。

その怒涛の期間を経験して、逆に冷静になれた。

その時はがんのことについて不安がなかったわけじゃないけど「早く治療がしたい!」って一心になれたから、魔の2週間を乗り越えられたのではないかと思います。

新型コロナウイルスの感染が改めて広がってきている今、さらに身を引き締めて治療に専念していきたいです。

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